《組合・団体》[ 316 ]2003年 2月 3日
カジノ関連、第2次提案、各省庁が回答
提供:産経新聞
内閣官房・構造改革特区推進室は28日、第2次提案募集で集まったアイデアの実現可能性に関する各省庁の回答を公表した。特区でのカジノ経営や株式会社による農地取得が「不可」とされるなどほとんどの提案は却下。実現可能とされた項目は、高圧ガス施設の検査基準の緩和など全体の1割以下だった。
三重県鳥羽市などが要望したカジノ経営の許可については「カジノのみを刑法の罪の構成要件から外すこともできない」(法務省)として却下。このほか株式会社や有限会社の最低資本金の引き下げも「慎重な検討を要する」(同)として実現が見送られた。
却下された項目の一部について、特区推進室は各省庁に再検討を要請する方針。アイデアを提案した自治体などからも省庁側の回答に対する意見を聞いた上で、特区で実現する規制緩和の拡大を目指す。
厚生労働省、文部科学省、金融庁は28日の段階では回答を寄せておらず、焦点の一つである病院や学校経営への株式会社参入問題は結論が先送りとなった。(日本経済新聞/1.29)
・政府の特区推進室は28日、地域限定で規制緩和する構造改革特区について、自治体や企業から寄せられた第2次提案に対する各省庁の対応状況を公表。石川県珠洲市などが提案した「カジノ特区」は、所管の警察庁が「対応不可」とするなど、各省庁の消極姿勢が目立った。警察庁は、昨年8月の第1次提案でもカジノ特区を「門前払い」。今回も「現金をかけたルーレットなどは刑法のとばく罪に該当。政府の総合規制改革会議でも刑法に関するものは(特区の)対象外となっている」と拒否した。(北海道新聞/1.29)
・特定地域を指定して規制を緩和し、経済活性化の起爆剤とする政府の「構造改革特区」で、今月15日に計651件の提案が集まった第2次募集について、各官庁から否定的な回答が出始めている。
426件の1次募集でも要望されたカジノ特区が却下されるなど、消極的姿勢が目立つ。政府は特区第1号を4月に認定する予定だが、権益維持に向けた官庁側の抵抗は根強い。
特区は構造改革の突破口と位置付けられ、小泉改革を象徴する金看板の一つ。小泉純一郎首相は昨秋の臨時国会で、「日本経済を活性化させる大きな柱として、構造改革特区を実現する」と訴え、教育、農業、福祉などの分野で思い切った規制改革の実行を掲げた。経済政策で手詰まり感が強いだけに、特区にかける期待は相当大きい。
だが、首相の意気込みとは裏腹に、内閣官房の特区推進室に寄せられた各官庁の回答は、地方自治体や民間などの構想に“待った”をかけるものばかりだ。
例えば、堺商工会議所(大阪府)など4カ所から提案があったカジノ特区に対し、法務省などは「カジノを刑法の罪から外すことはできない」と、1次提案(昨年8月)と同様にゼロ回答。カジノ特区を「面白い」と話していた森山真弓法相の意向は一顧だにされず、官僚側が押し切った。
宝くじの発行主体を市町村まで拡大するよう求めた栃木県足利市などの提案には、「財政措置にもあたり、適切ではない」(総務省)と却下。要望が多かった株式会社設立の最低資本金の制限撤廃は「慎重な検討を要する」(法務省)。ロシア、韓国からのビザなし渡航も「将来的課題」(外務省)と現時点での実現に否定的だった。1次提案からの懸案である株式会社の病院経営参入問題は、厚生労働省が今回も拒否した。
特区推進室は29日に自治体向けの説明会を開くなど、特区法施行の4月に向けて準備を進めている。鴻池祥肇特区担当相は医療分野の株式会社参入については「首相が決断すること」と発言するなど、最終的には小泉首相の指導力に委ねる構えだ。
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