《行政》[ 335 ]2003年 2月 10日
宝塚出店問題2
提供:神戸新聞
パチンコ店出店を規制する条例の有効性を裁判で否定された宝塚市が、新たな出店を阻止するため、予定地一帯を法規制できる「特別工業地区」に指定する都市計画決定案が3日、同市の都市計画審議会で承認された。4日の臨時議会で同地区指定に伴う条例改正案の議決を経て、5日に施行される見通し。一方で、対象地域内では既に2カ所でパチンコ店建設工事が始まっており、市が4日夕方までに工事を「継続中」と認めれば規制の対象外となるため、出店阻止は困難となる。
同市は、風営法より厳しくパチンコ店出店を規制する市条例の効力をめぐる裁判で昨年7月、最高裁から訴えを却下された。以来、市内で次々と出店計画が浮上。市は新たな対抗策として、同市高司四、美幸町の2つの出店予定地を含む約20ヘクタールを対象に、特別工業地区への指定を決めた。
同地区指定は、対象地域の用途制限を定めた市条例を建築基準法に基づいて整備し、パチンコ店などを規制する仕組み。しかし「工事中」の場所は除外されることから、今回の指定に向け、姫路市内の2業者が相次いで“駆け込み工事”に着手している。
審議会では、指定に反対する地権者らが「十分な説明がない」「(規制は)営業妨害にあたる」などと意見陳述。しかし、出席した全委員16人の賛成により、市の案が承認された。また市は同日、着工している2業者に対し、同市のパチンコ条例に基づく工事の中止命令を文書で送った。(神戸新聞/2.4)
・宝塚市のパチンコ問題/出店阻止 困難な見通し/条例改正きょう施行/駆け込み2店工事継続
宝塚市がパチンコ店出店を法規制するための条例改正案が4日、同市臨時市議会で可決され、5日施行される。風営法より厳しくパチンコ店を制限した“パチンコ条例”の実効性が、昨年7月の最高裁判決で揺らいだための措置。しかし、条例改正を見越した業者2社が、2カ所で駆け込み着工。「工事が継続中」の場合は条例の規制対象外となるため、二店については「出店阻止」は困難な見通しだ。
改正されたのは、建築基準法に基づき「特別工業地区」の用途を定める「特別工業地区建築条例」。
同市は5日付で、着工した2カ所を含む同市美幸町、末成町、高司の一部の計約二十ヘクタールを、新たに特別工業地区に指定。同市は、同地区でのパチンコ店などの出店を制限しており、今回の条例改正案で、地区指定に合わせ制限地域を広げた。改正案は全会一致で可決された。
しかし、改正条例施行前に着工し、工事の継続性が認められれば、改正条例の適用除外となる。市は5日夕方までに、工事中かどうかを見極めるが、二カ所とも一週間近く基礎工事が続いており、「阻止につながる判断は難しい」(市担当者)という。(神戸新聞/2.5)
・既着工パチンコ店で宝塚市/改正条例の適用外と判断/出店阻止できず
宝塚市は5日、パチンコ店出店を法規制するための改正条例を施行したが、施行前に駆け込み着工していた2カ所の工事進ちょくを確認した結果、規制対象外となる「工事継続中」と判断した。条例改正は「出店阻止」が目的だったが、パチンコ店2店の出店は確実になった。
同市には、風営法より厳しくパチンコ店出店を規制する“パチンコ条例”があるが、その有効性をめぐる裁判で昨年7月、最高裁が市の訴えを却下。その後、出店計画が浮上するようになった。このため、同市は新たな対抗策として、建築基準法に基づきパチンコ店建設を制限した「特別工業地区」に、高司四、美幸町のパチンコ予定地二カ所を含む20ヘクタールを指定する条例改正をした。
2店は6―8月完成の予定だが、市は今後もパチンコ条例違反として業者に工事中止を求めるほか、改正条例を適用できる「工事の中断」を見極めるため、定期的に現状把握を続ける。
http://www.p-landmark.com/news/335.aspx