《事件》[ 765 ]2003年 9月 29日
パチスロ不正「体感器」摘発本腰 愛知県警、窃盗罪適用
提供:朝日新聞
メトロノームのように一定のリズムを刻み、大当たりのタイミングをはかる「体感器」と呼ばれる電子機器を使って、パチンコ店のパチスロ機から不正にコインを出させる手口が流行している。パチスロ機を誤作動させる従来の機器とは異なり、使っている本人に違法性の認識が低い。薄着の夏は一時沈静化しているが、体感器は厚着だと目立たないため、今秋から再び流行するとみて、愛知県警は窃盗罪での立件を積極的に進める。
体感器は昨年夏ごろから関東圏を中心に広がり、今年に入って愛知など中部圏でも見つかっている。パチスロ機の「当たり」の周期に体感器のリズムをあわせ、連動させたマッサージ器を体に張り付け、ボタンを押す。絵柄がそろいやすく、コインを不正に出すことができるという。
愛好者の間で、「機械に不正をしている訳ではなく、自分で打つので罪に問われない」といった風評が広まったこともあり、昨年末には、業界団体である全日本遊技事業協同組合連合会には「注意しても、『攻略だ。不正ではない』と反論された」という声が店から相次いだという。同連合会に今年報告されたスロットの不正件数全体の約7割が体感器使用だった。
パチンコの不正行為は、古くはクギ曲げや磁石を使ったものが多かったが、最近はパチンコ台内部の電子機器(ロム)を不正に入れ替えたり、操作したりする手口が横行。中古品を買うなどして研究しているとみられ、高度化しているという。
体感器の使用が窃盗罪にあたるとして、栃木県警が1月に男を逮捕したのを手始めに、その後も全国で摘発されるケースが相次いでいる。
愛知県警は、体感器を隠しやすい長そでやゆったりとした服装になる秋から冬にかけて、再び不正行為が出始める可能性があるとして、警戒を強めている。8月上旬には、パチンコ業界団体を集めて講習会を開き、店内でのビデオでの監視強化や通報を求めたほか、体感器の使用を確認した場合は、積極的に立件していく方針を伝えた。
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